こんにちは!

老後破産回避コンサルタントFP横山です。

私の周りでも、多くの方が資産運用について真剣に考えています。

ただ資産運用の方法やスタンスは人それぞれです。多くの方と接しているとそれらにはある特徴が見て取れます。

今回は、多くの方に見られる資産運用の方法やスタンスの特徴と、意識してほしいポイントについて考えてみましょう。

よく見られる特徴とは?

普段から多くの方々と話をしていると、資産運用の考え方や取り組む方法は対極的に2つに分かれます。

ひとつは、日本人の多くの方が属しているわけですが、資産を基本「預貯金や個人年金保険等」で保有するというものです。

私もそうですが、自分の資産を運用して元本を割れることは、できれば避けたいと誰しも考えることだと思います。
その思いが強い方々ほど、資産構成のほとんどが「現金または預貯金、個人年金保険」といった基本元本が割れない金融商品に集中しています。

もう一方は、流行の金融商品にすぐ乗る派です。しかもかなりリスクが高い商品で「投資」というより「投機性の強い」ものに多額の資産を投入する方々です。

商品的には、最近でいえば「バイナリー」「仮想通貨」といったところでしょうか。

では、それぞれをもう少し見ていきましょう。

安全性を重視していてもリスクはある

預貯金や個人年金保険に集中している方々の共通点は、「投資は怖い」です。

価格変動が起きる投資についての知識がないことからの恐怖感なのでしょうが

自分の資産が減ることが怖い、と考えているのですね。

預貯金などは金融商品の中でも安全性が高く元本は保証されています。

通帳上の残高は引き出さなければ減ることはなく、そういう意味では安心できるもの。リスクはないようにも感じます。

ただ、預貯金はインフレが起きていった場合、運用利率がインフレ率を上回らなければ、貨幣価値が下がり目減りをしていきます。

通帳上の数字は減らなくとも、実質的価値は減少していくわけです。

あえて高リスクを取る不思議

最近私の周りでも、仮想通貨に投資をする知人が非常に多いです。

誤解なきようお願いしたいのですが、別に私は仮想通貨を否定しているものではありません。

ただ最近を見てもわかるとおり、仮想通貨の値動きは非常に大きく、その価格変動の方向も読めるものではなく投資初心者にはかなりハイリスクであろうと言えるでしょう。

様々な投資対象とがあるわけですからそのひとつとして仮想通貨はアリだと思っております。

ただ、ここ数年の価格変動を見ていれば投資というよりは、投機性が強いとも感じでいます。

つまり、投資において経験も知識もあり余裕資金を投入している方であれば有効な投資先だと考えますが、投資に対する経験も知識も不足し、虎の子を投入している人にはどうかと感じているわけです。

10年ほど前に外国為替証拠金取引(FX)が流行した時を思い出すのですが、あの時も「だれでも簡単に利益が出る」というような書籍や雑誌の特集、ムック本などが書店に平積みされ、多くの投資初心者がお金を投入したわけです。

しかし、その結果は全財産を無くした人も続出し大きな問題となったのは、まだ記憶にあるところです。

投資経験や知識も浅いのに、これだけ高リスクな商品にお金を入れる方が本当に多いと感じます。

なぜなのでしょう?

それは、まず流行っている、みんながやっているから乗り遅れたくない、簡単にできるとうたわれている、といったところでしょうか。

それらに増して私が考えるのは、投資初心者ほど、短期的に「儲けたい、稼ぎたい」という意識が強いからだということです。

投資に明るい方は投資が何たるかを理解しています。

ですから、資産形成という観点であれば中長期というスタンスをもっています。

その一方で余剰資金があればデイトレードやスイングトレードなどのような短期投資などを行っているわけです。

投資初心者は、表面的な派手な部分だけ見て、それがカンタンにできると勘違いされるのでしょう。

資産形成はミドルリスク・ミドルリターンが基本

将来的な資産を形成していくことを目的とするのであれば

価格変動が緩やかなものでミドルリスク・ミドルリターンが基本です。

価格変動が大きく激しい商品は、初心者ほどその動きが気になり冷静な対処が難しくなります。

結果として大きな資産を作ることもできるかもしれませんが、反対に大きな損失を被り生活費にまで影響を及ぼす可能性も高いでしょう。

不思議なことがあります。

私は、中長期に資産形成を行っていくためには、アセットアロケーションが大事など申しております。

その観点から、株式やイデコだけではなくワンルームマンションなどの実物資産への投資も推奨する場合があります。

「え~、不動産はリスクが高いんでしょ?高額で怖いし」と仰る方もいらっしゃいます。

もちろん、マンション投資は高額ですし流動性も低い点もリスクでしょう。

他にもリスクはありますが、正直なところ株式やFX、仮想通貨などよりリスクコントロールもできますし安定的に運用ができます(詳細な話はまた別の機会にでも)。

でも、不動産は危ない、という方の中には、よく理解していないけど株の信用取引や仮想通貨に大金を投入している人が割といます(笑)

まったくもって不思議です(笑)

まとめ

すでに経済的に大成功している人、親が莫大な財産を残してくれる、というようなことない限り、これからは何らかの形で資産形成をしていかなければなりません。

その方法としては、本当に様々です。

ただ、投資は自己責任が大原則。預貯金だって目減りするリスクがあるんです。

大事なのは、しっかりと仕組やリスクを理解し、リスクコントロールの方法を学びそのうえで大切なお金を投入することです。

そして、ミドルリスク・ミドルリターンが基本であるということも忘れないようにしてください。